【SNS時代の名刺戦略】SNSのロゴやアイコンは名刺に記載しても大丈夫?

昨今のビジネスにおいては、SNSの活用が欠かせない戦略の1つになっています。そうなると当然のように、名刺にも一見して分かりやすいように、SNSのロゴやアイコンを記載したいと思うこともあるでしょう。
しかし、SNSのロゴやアイコンは、誰もが自由に使っていいわけではありません。そこには各SNSに厳密なルールが決まっていて、それを破ると重大なペナルティを背負う可能性もあります。
そこでこの記事では、SNSのロゴやアイコンを名刺に記載する際の注意点を解説します。さらには、代表的なSNSのロゴおよびアイコンの取得方法をご紹介しますので、どうぞご参考にしてください。

名刺にSNS情報を記載する際の注意点3つ


名刺にSNSのロゴやアイコンを記載する場合には、いくつかの重要な注意点があります。
まずは、次の3つのポイントを抑えておきましょう。

公式サイトからダウンロード

一般的にロゴやアイコンは企業のアイデンティティを示す重要なシンボルであり、他者が許可なく利用すると、商標権や著作権の重大な侵害にあたります。最悪の場合は訴訟問題などに発展してしまう可能性すら否めません。
しかし、多くの人が利用するまさに「ソーシャル:社会的」なネットワークサービスであるSNSでは、その使用が広く一般に開放されています。
ただし、その際でも誰もが勝手に作ったりコピーしたりしてもいいわけではなく、公式サイト内の専用ページからダウンロードしたモノに限られている場合がほとんどです。
ロゴやアイコンをスクショした画像などを使用することは禁じられていますので、十分にご注意ください。

各SNSの記載ルールは要確認

ダウンロードサイトで取得したロゴやアイコンを利用する場合でも、SNSごとに異なるルールが設定されていますので、注意が必要です。
例えば「色を変えない」や「縦横の比率を変えない」など、厳密なルールが設けられていますので、ダウンロードの際はそれぞれの利用規約などを十分に確認し、そのルールに則った利用方法に限定するように注意してください。

まとめリンクを有効活用

現在は1つの企業や個人が、複数のSNSを利用していることがほとんどでしょう。そうした場合、名刺にもすべてのSNSを記載したいと考えるはずです。
しかし、名刺とはわずか91×55mm(名刺4号の場合)程度の限られたスペースしか持っていません。そこに記載したい情報をすべて詰め込んでしまっては、紙面がごちゃごちゃしてしまい、相手にとってもかえって見づらいものとなってしまいます。
そこで、複数のSNSを名刺に記載したい場合などは、文字でSNS名を書くのではなく、ロゴやアイコンを使うことによって、ひと目見てわかりやすいデザインとするのです。
ただし、それでも公式サイトやメールアドレスなど複数の記載情報があまりにも多い場合は、まとめリンクを作ることもおすすめします。
複数のSNSや発信チャネルをまとめたWebサイトを1つ作っておき、そのページURLをQRコード化して名刺に記載しておきましょう。こうしておけば、名刺を受け取った相手にスマホ1つでかんたんに伝えたい情報にアクセスしてもらうこともできるのです。

主要SNSロゴやアイコンの取得方法


では、各SNSのロゴやアイコンのダウンロードサイトをご紹介します。
合わせて、かんたんな注意点を記載しておきますので、利用する際のご参考としてください。

Facebook

Facebookのロゴやアイコンは、「ブランドリソースサイト」で取得することができます。
主な注意点は次のとおりです。

  • 「f」のロゴを使用する
  • 形状、色、比率を保持する
  • 周囲に十分な余白を確保する
  • Facebookの利用規約とポリシーを遵守する
  • 自社ブランドよりFacebookブランドを目出させない

>>Facebookブランドリソースサイト

Twitter

Twitterのロゴやアイコンは、「ブランドツールキット」で取得することができます。
主な注意点は次のとおりです。

  • アイコンは32ピクセル以下の幅では使用しない
  • ロゴと他のグラフィック素材との間にロゴ幅の150%以上の余白を取る
  • アウトラインなど他のデザインを加えない
  • 向きを変更しない

>>Twitterブランドツールキット

Instagram

Instagramのロゴやアイコンは、「ブランドリソース」で取得することができます。
主な注意点は次のとおりです。

  • 周囲の余白を十分に確保する
  • 変形、回転をさせない
  • 自社ブランドよりInstagramブランドを目出させない
  • テキストとして利用する際「I」は大文字を使用し、他のテキストと同じフォント、スタイルを使う

>>Instagramブランドリソース

YouTube

YouTubeのロゴやアイコンは、「ブランドリソース」で取得することができます。
主な注意点は次のとおりです。

  • 周囲の余白はアイコンの三角形のサイズ以上にする
  • 最小の高さを1mm以下とする(印刷の場合)
  • 赤いアイコンと共に組み合わせるテキストロゴは、ほぼ黒(#212121)か白(#FFFFFF)のどちらかとする
  • 三角形のロゴは白に限る
  • いかなる方法でも変形、変更しない

>>YouTubeブランドリソース

LINE

LINEのロゴやアイコンは、「LINEアプリ・アイコンガイドライン」で取得することできます。
主な注意点は次のとおりです。

  • 変形や装飾(影、縁取りなど)をしない
  • 書体、色を変更しない
  • ロゴはテキスト内に配置しない
  • ロゴを印刷する場合の最小サイズは10mmとする

>>LINEアプリ・アイコンガイドライン

Chatwork

Chatworkのロゴやアイコンは、「ブランドガイドライン」で取得することができます。
主な注意点は次のとおりです。

  • ロゴの組み合わせが縦組・横組が用意されている
  • 縦組・横組、ロゴ、ロゴマークそれぞれに最小サイズが決められている
  • 可能な限り大きな余白スペースを設ける
  • ブランドカラーを変えてはならない
  • 背景色を紛らわしい色にしない
  • 変形、縁取り、アウトライン化などをしない

>>Chatworkブランドガイドライン

まとめ

企業のブランディングを構築する上で、欠かせないツールであるSNSのロゴやアイコンを名刺に記載する場合の注意点について解説しました。
合わせて、日本で多く利用されている代表的なSNSのダウンロードサイトをご紹介しましたが、どのSNSでもその記載方法は利用規約やガイドラインで詳細に決められています。
名刺にSNSロゴやアイコンを印刷する際は、そうしたルールをしっかりと確認した上で、間違いのない記載をするように気をつけましょう。