もはやビジネスに名刺はいらない?積極的な名刺マーケティング【5選】

リモートワークが増え、直接対面せずビジネスが完結する場面も多くなった昨今、一部には「もはやビジネスに名刺はいらない」という意見も聞こえてきます。
それは本当でしょうか?
確かに、現代のビジネスシーンにおいて、紙の名刺を使用する機会は減っていますが、それでも積極的にマーケティングに名刺を活用することで、よりよい成果を手にすることができるのも事実です。
そこで、本記事では、積極的な名刺マーケティングのアイデアを5つご紹介します。
「もはやビジネスに名刺はいらない」は本当かどうか。あなたご自身が判断する参考材料としてください。

積極的な名刺マーケティング5選


世の中のデジタル化が進み、ビジネスも多くの場面がオンラインで完結することが多くなった現代において、紙の名刺というのは確かに時代遅れなのかもしれません。
しかし、積極的に名刺をマーケティングに利用することで、より円滑なビジネスを行うこともできるのです。
ここでは、名刺を積極的にマーケティングに利用するアイデアを5つご紹介します。

形に残るマーケティングツール

どれだけビジネスがデジタル化しようとも、人と人が直接対面して始まるビジネスは決してなくならないでしょう。
そうした直接対面したビジネスシーンにおいて、「手渡し」で交換する名刺は、重要な役割をもったマーケティングツールです。
互いに相手の手元を見ながら受け渡しする名刺は、その場で確実に相手に目を通してもらえます。それだけでなく、名刺は相手の手元に残り続けるのです。
ダイレクトメールやメルマガのように、開封されなければ意味すらもたないデジタルツールと違って、名刺は確実に相手の目に止まり、作り方によっては相手に強烈なインパクトを与え、会話のきっかけすら作ってくれるでしょう。

裏面は効果的なセールスレター

デジタルツールに慣れた若い世代といえ、ていねいな手書きの手紙をもらえば、何らかの感情が動くでしょう。中高年以上の人になれば、その傾向はなおさらでしょう。
この心理を逆手に取って、名刺に手書きのメッセージを書いておくのは、有効な戦略です。
個人宅を訪問する営業員が、留守だったときに名刺に手書きのメッセージを残すことはよくありますが、そうした戦略は通常のビジネスシーンでも使えます。
あえて裏面を空白としておき、名刺交換の前にあらかじめメッセージをしたためておけば、相手が裏面を確認したときにそのメッセージを発見したとしたらどうでしょう。
メッセージの内容次第では、単なる名刺交換をするよりも、不意打ちがゆえにより強く相手の印象に残ることができるとは思いませんか。

マルチメディア時代の情報整理

現代はどんな企業や個人事業主でも、WEBサイトやSNSなど、複数の伝えたい情報(アカウントやURLなど)を持っています。
あるいは、アクセス用の無料アプリなどをリリースしている場合もあるでしょう。
そうしたWEB上のツールを相手に伝えるには、紙の名刺はどうしてもオンライン名刺などと比べた場合、不利といわざるを得ません。
しかし、WEBサイトなど他の情報があふれた中でそういった「どうしても伝えたい情報」を明確に伝えるには、よほどユーザビリティにあふれたサイトを作らないと、かえって情報の波に埋もれてしまう場合もあります。
その点、名刺は限られたスペースに必要な情報だけを詰め込むことができますので、マルチメディア時代の情報整理にも、実はピッタリなのです。
情報のまとめサイトを作ったり、SNS情報をQRコードにしたりという工夫を施した上で、名刺の裏などに整理して記載すれば、情報へのアクセスポイントとしても有効活用ができます。

複数名刺でブランディング強化

一般のビジネスパーソンは、プライベートでも名刺をもっているケースをのぞいては、複数の名刺をもつことはほぼないでしょう。
しかし、同じ企業、同じ個人の名刺でも、あえて複数の名刺をもってブランディングに利用することは、紙の名刺ならではの活用方法です。
例えば、色違いやデザイン違いの名刺を用意して、新規顧客と既存顧客で分けるなど、相手によって使い分けるのも1つのアイデアでしょう。
また、「2度目まして」用の名刺を用意して、2枚目はより近い距離感のデザインで印象付けるのも効果的なブランディング強化の手段です。

リアル名刺とオンライン名刺で顧客管理

直接手渡しができる紙の名刺は、このようにさまざまなメリットや活用法がありますが、それでも効率の点で考えれば、確かにオンライン名刺などと比べて不利な点があるのは否めません。
特に、膨大な量の名刺交換をされる方であれば、顧客管理はデジタルツールを利用するほうが、遥かに効率よく行えます。
そのため、顧客管理の観点でみれば、オフライン(紙の名刺)とオンライン(オンライン名刺や名刺の取り込み管理ツール)を有効活用するとよいでしょう。
互いの弱点をうまく補い合い、長所を活かして利用することで、ビジネスの成功率も格段にアップするはずです。

まとめ


リモートワークが進み、社会のデジタル化が進む現代において、「もはやビジネスに名刺はいらない」という意見が聞こえてくるのは時代の流れなのでしょう。
しかし、今でも紙の名刺には利用価値があり、その特性をうまく活かすことで、より積極的なマーケティング戦略が行えるのです。

  • 形に残るマーケティングツール
  • 裏面は効果的なセールスレター
  • マルチメディア時代の情報整理
  • 複数名刺でブランディング強化
  • リアル名刺とオンライン名刺で顧客管理

今回紹介したこういった点に注目して、積極的な名刺マーケティングを行うことで、ビジネスの成功率は格段に上がるはずです。
特に、紙の名刺とデジタルの名刺を相互に関わらせながら互いのメリット・デメリットを活かし合うことは、どんな場面でも自身や自社のブランディングを強化できます。
ぜひとも本記事を参考として、ビジネスを拡大させる一助としてください。