名刺をオーダーしたい時に「安い」というキーワードだけで探していませんか?
もちろん安いというのも重要ですが、名刺はIT化が進む今こそ利用価値の高いビジネスツールになり得るともいわれています。
名刺をより有効活用するために、デザインにも一工夫したいものです。
この記事では名刺をより効果的なツールとするためのデザインのポイントについてご紹介したいと思います。
まずはオンライン化の進むデジタル時代といわれる今、名刺が活用される理由をご紹介します。
名刺という小さな紙一枚で、会社名、氏名、役職、連絡先、HPのURLなどの大事な情報を一枚でまとめて伝えることができます。
このように会社や個人の大事な情報がぎっしり詰まったのが名刺なのです。
個人情報の取り扱いが厳しくなっている昨今において、これだけの情報をコンパクトにまとめて伝えられるツールは、もはや名刺くらいではないでしょうか。
名刺は単に情報を羅列しているものではなく、デザインを工夫することで会社や個性をアピールできるツールでもあります。
考えられたデザインの名刺にすれば一般的な名刺とは差別化が図れ、名刺を渡した相手の印象にも残りやすくなります。
名刺のデザインひとつで会社や個人の第一印象が変わることすらあり、会話のきっかけのひとつにもなり得るのです。
オンライン化が進む今、リモートワークなどで直接顔を合わせなくてもビジネスが進んでいくケースが一気に増えました。
その一方で、人と人が対面してコミュニケーションをとることの大事さ、貴重さも思い知らされているのではないでしょうか。
名刺は「はじめまして」のタイミングで人と人が向き合って交換する、活きたコミュニケーションツールの最たるものです。
貴重な情報を直接手から手へ交換し合うことで、お互いの信頼度も親近感もグッとアップします。
では効果的な名刺にするためのデザインとはどのようなものでしょうか。
名刺デザインに関するポイントとして、次の3つが挙げられます。
名刺のデザインは、単に奇抜なものにして目立てばよいという訳ではありません。
いきなりデザインを考えるのではなく、まずは名刺のテーマとそこから展開したいストーリーを決めましょう。
テーマとストーリーとは、名刺を渡す相手に「伝えたいこと」と「とってほしい行動、つなげたい行動」です。
例えば企業の営業マンであれば「誠実さを伝えて、信用してもらい取引につなげたい」といったテーマとストーリーが考えられるかもしれません。
あるいは知名度がさほど高くないデザイン関連の企業であれば、「会社名を覚えてもらい、実績や作品を見てほしい」といったテーマとストーリーが考えられるかもしれません。
このようにテーマとストーリーをはっきりと定めておくことで、名刺を渡す相手への訴求力を高めるだけでなく、この後に行う名刺のデザイン選定や記載する情報の選定もスムーズに行えます。
レイアウトやフォント、カラーなどの具体的なデザインの中身は、先に決めたテーマに沿って選定していきます。
コーポレートカラーがあれば名刺にリンクさせることで、より会社のイメージを記憶に残すことができます。
また、名刺を縦向き・縦書きのレイアウトにすれば、堅実で伝統的な印象を与えることができるでしょう。
このように、カラーやレイアウトにも初めに決めたテーマを逐一反映させるのがポイントです。
フォントは一般的にゴシック体や明朝体、英文は欧文書体で作成しますが、一味違うセンスをアピールしたい場合は少し洗練された字体を使用したり、フォントサイズを工夫したりするだけでも仕上がりのイメージが変わります。
決めたテーマからぶれないように、イメージ戦略の一環としてデザインの中身を決めていくとよいでしょう。
「あれもこれも」と名刺に伝えたい情報を詰め込みたくなってしまいがちですが、いたずらに羅列するのではなく、主に伝えたい情報をピックアップして記載する情報にメリハリをつけるのもポイントです。
目立たせたい情報があれば、カラーやフォントサイズを変えるなどによってインパクトを持たせることも可能です。
会社名や氏名等の基本的な情報以外にもアピールしたい顔写真やSNSアカウントなどの情報がいくつかある場合は、最も伝えたいものを選んでそのほかの情報は裏面を有効活用するとよいでしょう。
表面、裏面ともにテーマに沿ったデザインで統一するとまとまりがよくなり、トータルで見たときのバランスが保てます。
オンライン化が進む中、名刺が新たなビジネスチャンスを生む可能性のあるツールであることに変わりはありません。
貴重になりつつある人と人とのコミュニケーションの場において、伝えたいテーマのもとに考えられたデザインの名刺を活用することで、その場を円滑にするだけでなく他社やライバルよりも一歩リードすることも可能です。
「なんとなく安いから」という理由で名刺を選ぶのももちろんよいですが、名刺に会社や個人のイメージ戦略の一端を担わすことで、より有効に活用してみてはいかがでしょうか。